一冊の本との出会いで人生は変わる

今日、作家の山崎豊子さんが亡くなられたというニュースがあった。僕は山崎豊子さんの作品、特に『白い巨塔』に大変影響を受けたので、とても残念な知らせだった。

 

白い巨塔』という作品を知ったのは2003年版のドラマを観たことがきっかけだった。当時高校3年ということもあり、将来のことに思いを巡らす時間が多く、「これから自分は何をして生きていくべきなんだろうか?」ということをよく考えていた。

 

そんな中、このドラマ、そしてその後に読んだ原作の小説から「どう生きるべきなのか」「どんな風な想いや哲学を持って働くべきなのか」ということに対して、一つの理想の形を観た感覚があった。この感覚は今でも変わっていないし、どこか自分の軸の一つになっていると感じている。

 

「一冊の本との出会いで人生は変わる」という言葉がある。たかが一冊の本、だけど、そこから創られる人生もある。僕はこの言葉は真実であると身をもって証明することができる。

 

人生を考える重要な時期に、この作品に出会えたことを本当に感謝しています。

 

■2003年版ドラマ『白い巨塔最終回』

 

新潮文庫「白い巨塔 全5巻セット」

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