座右の書①「V字回復の経営」

この夏休み、じっくり本を読める大変ありがたい時間を過ごさせてもらっている。ということで、今日は読んでいる本とそこからの気づきを簡単にまとめてみたい。

 

まず1冊目はこちら。原尻さんの「自分をつくる読書会」に参加したことをきっかけに再読している。何度読んでも学びがあるし、読むたびに響くポイントが変わる。こういう本が真の良書である。

 

今回特に響いたポイントは「マインド変革を起こすアプローチ」である。僕たちのような人材育成や組織開発を仕事にしている人達は、往々にして、直接マインドを扱おうとしてしまう。しかし、この方法は効率的ではあるが、効果的ではない場面も多い。変革される側がコントロールされている意識を感じ、そこから抵抗が起きるからだ。

 

本書では、直接マインド変革を起こすのではなく、①現状の全体像を共有し、②人の心を動かす戦略ストーリーを用い、③戦略を実現するための「創って、作って、売る商売の基本サイクル」を創る、という3つのプロセスの中で、マインド変革を起こしている。

 

僕がこれからやりたいことも、まさにこのアプローチである。何かしらの手法を使った限られた空間内での一過性のマインド変革ではなく、事業全体や組織全体を見据えた所からのホリスティックなマインド変革だ。

 

このような変化を起こすためには、人材開発・組織開発の手法だけでは限界がある。論理的思考に支えられた戦略的思考や、覚悟や人格に支えられたリーダーシップが必要になる。

 

いつ読んでも、自分のありたい姿と、立ち位置、そして必要なマインドとスキルを教えてくれる本である。

 

本当は3冊程度紹介しようと思ったのだが、長くなってしまったので残りの本はまたの機会に紹介したい。