聞いているという体験、聞かれているという体験

「聞く」ということについて、最近よく考えます。

「どうやったら人の話をもっとよく聞けるようになるだろう?」「どうやったら人ともっと繋がることができるのだろう?」こんな問いを抱えながら暮らしています。また、そもそもの根底として「話を聞かない人」「人に興味が無い」こんな自分への思い込みがあります。

 

だからこそ、人との関係性が上手に創れない、協働がうまくいかない、なんて時には「人の話をちゃんと聞いているか?」と問い掛けるようにしています。

そして、そういう時は、ほぼ話を聞けていません。自分の心の中に不安や恐れ、諦めが存在し、自己が乗っ取られている状態になっています。「自分を守る」ことが最優先になり、話を聞ける状態では無くなっています。

 

では、なぜ「不安や恐れが生まれるのでしょうか?」それは、聞くことには、リスクが伴うからです。それは自分のセルフイメージを壊される体験をするかもしれないというリスクです。このリスクから自己を守るために、不安や恐れ、諦めが生まれるのです。

 

僕は「聞く」行為こそが、人との繋がりを創る第一歩だと考えています。しかし、セルフイメージを壊されないようなレベルのコミュニケーションでは、真の相手を知ったり、触れる喜びに触れることはできません。リスクを超えたレベルで聞くことこそが、本当の「聞く」ということなのです。