伝わる文章が書けるようになるための意外なポイント
ブログを書いていることもあり、文章術は気になるトピックの一つ。そのため文章術系の本は、ふと手にとってしまう。今回読んだ本もそんな中の1冊だ。
実際に読んでみると、テクニック論と文章を書く際の心構えの2つが、バランスよくミックスされており、文章を書くことに課題を感じている人ならば、どこか必ず引っ掛かる所があるのではないだろうかと感じた。
その中で、一番印象に残ったフレーズはこれだ。
問題は「なにを書くか?」ではなく、「なにを書かないか?」なのだ。(中略)書きはじめの編集段階における「なにを書かないか?」という問いかけは、単なる消去法ではない。「自分にとって大切なものはなにか?」をあぶり出す、自己探求と自己分析の作業であるのだ。
僕もこれまでは「なにを書くか?」と問い掛けていた。
実は、こう問い掛けていくと「これは大して面白くないし、あれは仕事の内容だから詳しく書けないし…」などと、ネタ探しのはずが、結果として書けない理由探しになってしまうことが往々にしてあった。
しかし「なにを書かないか?」と問い掛けていくと、余計なものがそぎ落とされ、本当に伝えたいものが結晶のように残る感覚になる。
「なにを書かないか?」という問いは、シンプルかつパワフルな問いなのかもしれない。文章以外のあらゆるコミュニケーションでも通用するはず。