週刊読書レビュー~1月4週~

今週から週に1回、その週に読んだいくつかの本をレビューしてみることにした。

 

もう終わっている会社 本気の会社改革のすすめ (ディスカヴァー・レボリューションズ)

もう終わっている会社 本気の会社改革のすすめ (ディスカヴァー・レボリューションズ)

★★★(読みたい人は買ってもいいかも)

マッキンゼー出身でベンチャーキャピタリストの著者が、本当に元気な日本企業を生み出すには?という視点で持論を展開している。現在の日本企業経営では当たり前とされている「選択と集中」「中期経営計画」「顧客至上主義」が日本企業をダメにしたとし、「そんなもの捨ててしまえ!」と大胆なメッセージを発信している。

 

理論的に整理された経営論ではないものの、「当たり前を鵜呑みにせず、常に疑問を持つ」という姿勢はマッキンゼー出身者の書いた本らしいメッセージだ。何か新しい視点が見つかるわけではないのだが、「当たり前に疑問を持つ」ということの重要性に気づかせてくれる本だ

 

リーダーのための戦略思考

リーダーのための戦略思考

★★★(読みたい人は買ってもいいかも)

主に経営者にとって必要となる戦略思考の概論について述べた本。戦略思考とは何か?どういう要素があるかということが網羅的に触れられている。悪くは無いのだが、ちょっと物足りないかも。ただ、参考文献が豊富に掲載されているので、この本を起点に幅を拡げ、また再度本書に戻ってくるという使い方はできるかもしれない。

 

「キャリア未来地図」の描き方

「キャリア未来地図」の描き方

★★★★(読んで損はなし)

ビジネス書でベストセラーを出している著者2名が、自身の経験を元にしながら「ライスワーク」と「ライフワーク」の両立について論じている本。僕の考えとも似ているところが多かったので、興味深く読むことができた。社会の価値観の変化や会社の状況から、これからは本書に出ているような考え方が主流になってくると思う。キャリア論に興味のある人は読む価値のある本だろう。