自立とは何か?

今日から「生きる技法」という本を読んでいます。この本は文字通り、「生きる」ことを扱った本です。ただ、単なる人生指南書ではなく、一見矛盾とも思える主張から、独自の人生哲学を導き出していて、とても興味を惹かれています。

 

その中でも特筆すべきは「自立」について。結論から述べてしまうと、この本における自立とは「助けてくださいと言えること」を指します。

 

この主張は、頭で理解することはできても、心から腹落ちするのは結構難しいのではないでしょうか。助けを求められることは自立の一種ではあると思います。ただ、どうしても「自分で全てをやり通すことができて初めて自立している」という感覚が根深いことも確かです。これは理屈の話ではなく感覚レベルの話なので、自分のメンタルモデルに拠るところが多分にあるのでしょう。しばらく付き合ってみる必要がありそうです。

 

この他にも本書では「愛について」「夢の実現について」「自己嫌悪について」など興味深い章が多く、最近読んだ本の中でもおススメです。さくっと読むというよりは、じっくり時間を掛けて読まれると良いかと思います。